私は30年以上のパチンコ歴になります。
長いこと「パチンコ店が遠隔操作で大当たりの調整が出来るのかもしれない」と頭の片隅に思っていたのですが、最近になって「パチンコ店の遠隔操作はない」と結論付けました。
今回はその根拠について書いてみようと思います。
確率がほぼ公表値通り
1ヶ月間、近隣の店舗を対象に46台分のデータを独自に記録してみました。
回転数にして280万回転ほどになり、ソース元はデータロボサイトセブンで公表されたデータになります。
結論を先に書くと、初当たり確率、確率変動突入率がほぼ公表値通りに収束し、どちらも若干甘いぐらいの数字になりました。
データを取ってみようと思ったワケ
パチンコを打つ人なら誰しもが思うであろう事由で「当たる台を特定したい」ということからデータを取ってみようと思いました。
職業柄(ITエンジニア)数字に強い方?なのもあって、ホールでも閲覧できるGoogleスプレッドシートでデータをまとめて、Google Apps Scriptなどを駆使して大当たりの可能性を算出するツールが出来上がるのを想定していました。
また大学で機械科専攻だったので、実験データの確率分布の勉強も一応はした(計算などは忘れている)ので、根拠のある数字を出したいとは思っていました。
公表データの信憑性を確認する
対象はデータロボ連携店で、遊技する可能性がある2店舗になり換金率に違いがあります。
機種も打つ可能性がある台(ボーダーが甘い台)に絞りました。
【機種】
P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver
R店(I県):36台(3.75円)
V店(C県):10台(等価交換)
先ず、データロボサイトセブンの公表値に間違えが無いか?を確認するため、実際に対象ホールに行って実値と差が無いかを確認しました。
より現実的な成果を得たいからで、極端にいうと「1発だけ打って1日ずっと出続ける台を特定するツール」があるのなら最高だからで、より正確性を確認したかったのです。
で、データの差はどうだったのか?
公表値と実値とで誤差がありました。
でもデータだけを見ても解釈・修正できるものでした。
ましてや値を改ざんするような不正なデータという訳でもないです。
対象機種である『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver』(以後『P Re:ゼロ鬼』の場合は、確率変動(鬼がかりRash突入)で当たると初回3000発ですが、初当たりが1回でカウントされる場合と2回でカウントする場合がありました。
おそらくは、鬼がかりチャレンジからの復活の場合は、初当たり2回でカウントされてしまいます。この場合は、純粋な初当たりを算出できないので、初当たりは1回でカウントするように修正します。どちらの店舗も出玉無し当たり(STリセット)が大当たりでカウントされるので、通常回転数は算出可能でした。
これがガンダムUCのように転落回転数が分からないような仕様だと、初当たり確率が辛めになってしまうのですが、リゼロ鬼がかりの場合はより正確に計算できることで長期でデータを取ることに決め、考慮すべき点を念頭に補正しながら1ヶ月記録していきました。
※ちなみに1日分を入力するのに大体45分ぐらい掛かりました。
データを記録してみて分かった事
結局「当たる台を特定したい」という目的に対しての答えは得られなかったのですが、幾つかみえてきたところもありました。
ボーダー理論は至極まともな考え方
パチンコの確率が収束する前提ならば、ボーダー理論は至極まともな正攻法だと思います。
ボーダーで打てば確率通りならプラスマイナス0となるワケだから、それ以上を同じペースで打ち続ければプラスになるという単純な話です。
つまり、エクセルジャパンの守谷氏や、わーさんなどが説いているボーダー論は正しいと思っています。
ただ、ボーダー理論は釘読み次第になるのですが、そもそもボーダーを超えるような台を選べるのか?という根本的な問題があると思っているので、ボーダー理論だけで勝つのは現実的には厳しいとは思います。
でも、だからと言ってボーダー理論が間違っているということではないです。
(ボーダー理論は理想論だから)ボーダー以上の台を専業プロで掴み続けるのは難しいということです。
波論はあながち間違いではない⁈
先に書いたように「当たる台を特定」する事は出来なかったです。
ですから「後○○回転で大当たりが引けます」「必ず次に連チャンします」などの波論は否定します。
でも確率は収束するので極端に偏りがあると引き戻る傾向はあると思いますし、ボーダー論であれば良釘調整の台を打ち続けていれば勝てるのか?と言うと、どの台も初当たり確率が公表値に収束してきてはいるので、初当たりの頻度が多い台もハマりがくるということでもあります。
つまりは、釘が良い台が出続けるということではないのです。
データをみていると、3回連続1000回転以上ハマった台が1台だけあったのですが、4回目以降しばらくは320の3倍の回転数960回転も超えないという事実がありました。
総じて、初当たり1000回転以上を5回以内に2回ハマると、5回以内は960回以上はハマらない傾向はありました。ただそれも出現が15回程度の傾向で、6回目は960以上ハマった台はあるので、絶対ではないと思います。
実際に3回連続で1000回転以上ハマった台は、
①1016回転
②2776回転
③1026回転
となっていました。
投資はざっと30万円程度でしょうか。
通常総回転数:79231回転
初当たり回数:252回
初当たり確率:1/314.4
それでも角台で回転数が出ているせいなのか?1ヶ月では1/319よりも良い値になっています。
この時点で、総回転数が4818回転になり15回程度当たっているべきではあるので、13回を挽回するために全体的に良くなっている傾向があるはずです(実際にも3回連続1000回転以上ハマりの後の確率が非常に良い)。
ちなみに1番初当たり確率が悪かった台は、ある期間10日中9日で日別平均が1/319を超えていたりと、特別回転数がハマっているということではなく平均的に悪い感じでした。
角台が出るという傾向は無い
角台6台中4台の初当たり確率は平均以下でしたので、角台が出る(確率が良い)ワケではありませんでした。
ただし、角台は他の台に比べて稼働が高い(回転数が多い)傾向はあります。
もしかしたら釘が良いのかもしれませんが、角台が特別他の台よりも確率が良いという事実は確認されませんでした。
全ての台が±20回転で収束している訳では無い
1か月記録しましたが、特に上振れして初当たり確率の平均値が-20回転で良い台が5/48台ほどありました(悪い方は2台)。
しかし1日中稼働がある訳では無いので、1ヶ月打ち続けた前提には出来ないですし、台ごとでは総回転数で4万回転の差が生まれています。
ですから台個体でブレがあるとも言い難いです。
→台個体でももっと長い期間でみたら収束しそうな感じがする。
遠隔操作に関する動画
まとめ
- パチンコは完全確率抽選と断定して良い
- パチンコ店の遠隔操作、ホルコンでの大当たり調整は無い
収束した確率が少しだけ甘いところに落ちついたのもあって、これらの確率に信憑性を得られたので、店舗が遠隔操作をするのは考えにくいという結論に至りました。
今回は、特定の機種、特定の店舗のデータを記録しましたが、他の機種、他の店舗でも公表値からは大きく数値に開きはないだろうと思います。
厳密には分母が変わったりするから完全確率ではないなどと説いている人がいるのですが、だから遠隔操作が出来るのだというのは少々強引です。
1発に対しての確率が変わる訳では無いというのはデータを取れば見て取れます。
100歩譲って「遠隔操作はある」としたとしても、実値が公表の確率に近い値になるのですから「遠隔操作が出来ても出来なくても(確率が公表値に収束するから)どうでも良い」というのが私の結論です。
この結論を疑うのであれば、どうぞご自分で多くの実データを取ってみてください。
スマホ版なら毎月550円でデータを閲覧できるので、理屈のない必勝情報商材を信用するよりは有効的だと思います。
しかし「遠隔操作がある論」「波論」などと、私からすると根拠のないことを信用してくれた人が多い方が、私自身の勝率は良いかもしれないとは思っています。
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